第1回3歳で漢字、小4で英検準1級 IQ154が泣いて苦しむ小学校生活

有料記事ギフテッド 才能の光と影

阿部朋美 伊藤和行
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 学校には週に何度か行く。

 学校に行かない日は美術館に行ったり、パソコンで映像作品を作ったり。

 学校のルールになじめずに泣き、悔しい思いをしてきた。

 そうして、見つけたのが「選択的登校」というかたちだ。

 東京都に住む小学5年の小林都央(とお)さん(10)は、体調や時間割をみて週に3日ほど学校に行く。

 都央さんにとって学校は「ありのままの自分でいられない場所」だ。

 ヘアドネーション(髪の寄付)のために2年間伸ばしている長い髪。トイレに入ると、「なんで女子が入ってくるんだよ」と言われた。

 好きな組み合わせで履く左右違う色の靴下を「おかしい」といじられたこともある。

連載「ギフテッド 才能の光と影」はこちら

特異な才能を持つ子どもたちを指す「ギフテッド」。「神から授けられた」という意味の英語が語源です。ただ、「光」の強さの分だけ「影」もあります。日本でも、当事者への支援をめぐる議論が始まっています。

日曜の深夜に嘔吐、うなされる夜も

 漢字は3歳ごろから路線図で…

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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2022年7月21日12時58分 投稿
    【提案】

    多くの“平均的”な子は、一般的な学校や塾のやり方にそれなりに適応できます。でも子どもは一人一人違うから、みんながそれぞれに大なり小なりやりにくさや居心地の悪さを感じていることも事実でしょう。それが一定の閾値を超えるなら、学校という枠組みを超

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    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2022年7月30日15時18分 投稿
    【視点】

    都央くんの気持ち、よくわかる。僕も若いころから好奇心旺盛で何でも学びたいタイプ。そして、周りから少し「変わっていた」存在。僕も(今も)左右違う靴下をはいて何が悪いと思う。小学生の頃はトレーナーを裏返し、しかも後ろ前でよく着ていた。授業中にみ

    …続きを読む